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カルボシンス / Human Milk Oligosaccharide(HMO)とは
プレバイオティクス:
最も豊富に含まれるHMOはラクト-N-テトラオースで,胃の酸性環境に耐えることができ,通常の腸の酵素によって分解されません。そのためラクト-N-テトラオースは腸下部まで通過し,プレバイオティクスとして正常な腸機能に不可欠と考えられている,多くのビフィドバクテリアのコロニー形成を促進します。
デコイとしての機能:
宿主細胞壁への結合はカンピロバクター,大腸菌,コレラ菌および赤痢菌,または一部のサルモネラ菌株を含む多くの病原性細菌の病原性に重要です。これらの生物の病原性因子の多くは,細胞膜上に提示された糖に結合するタンパク質(レクチン)です。 HMOは,これらのレクチンのデコイとして結合することができ,病原体が標的細胞に付着するのを防止します。
免疫の役割:
セレクチンは,免疫系の多くの細胞の表面に提示され,炎症における組織の浸潤などの細胞細間相互作用に関与している糖タンパク質です。セレクチンはそれぞれの標的リガンド上において,シアリルルイスx(#OS04058)などの特定のフコシル化およびシアリル化オリゴ糖に結合します。HMOは,これらの糖リガンドと多くの構造的類似性を共有しており,酸性(シアリル化)HMOは,生理学的濃度において白血球のローリングや接着を阻害することができます。
セレクチン相互作用の一つに,好中球の活性化につながる血小板/好中球複合体(PNCs)の形成があります。PNCは壊死性腸炎(NEC)と関連していると考えられ,HMOはPNC形成阻害を介して母乳保育の乳児(人工栄養児に比べて85%低い)においてNECの発生率が低い原因物質とされています。
HMO画分は, β-GALとLAcNAc末端を有するグリカンと結合するガレクチンと,末端のシアル酸に特異的なシグレツクの両方の結合を阻害することが知られています。しかし,免疫または発育におけるHMO画分の役割はまだ十分に研究されていません。
Product Name | Product Code | CAS No.# | Chemical Formula | Molecular Weight |
2'-Fucosyllactose | GY1141 | 41263-94-9 | C18H32O15 | 488.44 |
3'-Fucosyllactose | GY1142 | 41312-47-4 | C18H32O15 | 488.44 |
3'-Sialyllactose | GY1143 | 35890-38-1 | C23H39NO19 | 633.55 |
6'-Sialyllactose | GY1144 | 56144-12-8 | C23H39NO19 | 633.55 |
Lacto-N-tetraose | GY1145 | 14116-68-8 | C26H45NO21 | 707.63 |
Lacto-N-neotetraose | GY1146 | 13007-32-4 | C26H45NO21 | 707.63 |